【まとめ】多肉植物の夏越しはこれで安心!水やりと遮光対策で上手に乗り切る
今年の夏は例年に比べ特に厳しい暑さになっています。夏に弱い多肉植物にとって過酷な夏をどう乗り越えるかは重要なことです。
『蒸らしてしまった、焦がしてしまった、気が付いたら消えていた』そんな悩みを持っているそこのあなた!結局夏はどういう風に多肉植物を管理したらいいの?というその疑問に対する答えをまとめてみました。
ぜひ多肉植物にとって過酷な夏を乗り切るための参考にしてみてください。
上手に夏越しするには水やりのタイミングが重要
夏の水やりは断水がいいってほんと?!
春秋型エケベリア属の多肉植物は夏に弱く、水やりをすると蒸れてしまうので断水ぎみがいいとよく聞きますが、果たして本当にそうでしょうか?
経験上から言いますと、なるべく断水はしないようにしましょう。
春秋型エケベリア属の多肉植物は、夏は休眠期なのでお水をあまり吸う事ができません。基本的に気温が30度以上あるとお水を吸うことができないと言われています。
しかし、シワシワになりお水欲しがっている春秋型の多肉植物に、夏の間断水をしてしまうと、枯れてしまったり、苗自体が弱くなってしまいます。
また断水を続けて、ずっと乾燥した状態をキープしていると乾燥を好む害虫『カイガラムシ』や『ハダニ』が住み着きます。そうすると夏のうちに苗をむしばんでしまう危険性がでてくるのです。
苗自体を弱らせないためや虫から大切な多肉植物を守るためにも、夏でも水やりは必要なのです。
夏の水やりに適したタイミング
夏に水やりは必要ですが、じゃああげてこよう!と思ったそこのあなた!ちょっと待ってください!!
水は必要だけど、真夏の水やりはどのタイミングであげるかが非常に重要なんです!
タイミングを誤ると大切な多肉植物を1日で、ダメにしてしまうことも…。では夏の水やりに適したタイミングはいつなのでしょうか?
②曇りの日が2日以上続く
③風が強い日の夕方
週間天気予報を見ながら条件に合った日を見つけましょう。
夜に温度が下がり、曇りの日が2日以上続き、風が強い夕方が水やりに適したタイミングです。
夏の水やり方法
多肉植物はメリハリのあるみずやりが大切と言われています。
生長期の春秋はメリハリのある水やりが重要になってきますが、夏はどうでしょうか?
生長期にはメリハリのある水やりで元気に育ちます。しかし高温多湿の夏は水が乾きにくくなり、翌日まで土に水が残っていると気温上昇により根っこが蒸れたり煮えたりしてしまうことがあるのです。
夏の水やりで気を付けることは【翌日までに乾く程度の水やりにすること】です。翌日までに乾く程度とは、鉢の上部1/3程が湿るくらいの水の量と思ってください。
夏に必須!オルトランと水やりで害虫対策
意外に盲点なのが、夏に断水気味に多肉植物を育てていると乾燥を好む害虫『カイガラムシ』や『ハダニ』が寄ってくることです。
水のシャワーをかけることにより、害虫や汚れが多肉植物から洗い流される効果もあるので、お水は定期的にあげるようにしましょう。
害虫は水のシャワーだけでは完全に防げないのでオルトランは必須です。オルトランとは浸透移行性をもつ優れた殺虫剤のことで、土に撒くことで水をあげたタイミングで根っこから薬剤を吸収し害虫から植物を守ってくれます。
オルトランの効果は約1か月です。夏の間もオルトランを土に追加投入し、お水をあげてオルトランの効果を根っこから吸わせて大切な多肉植物を守ってあげましょう。
夏の多肉植物に重要な遮光と置き場所
真夏の多肉植物に絶対外せないのが遮光
多肉植物は日光が大好きな植物です。日当たりがいい場所に置くのは大切なことですが、真夏の直射日光は強すぎて、葉が焦げてしまったり、腐ってしまいます。どの多肉植物も真夏の直射日光は強すぎるので、強すぎる日光を遮るための『遮光』をしてあげましょう。
おすすめの遮光シート
遮光するにしても、遮光率の高すぎるものだと日光不足になり葉が伸びてしまい形が崩れてしまいます。ホームセンターや100均にも色々な遮光シートが売られていますが、多肉育成歴8年の私が今までに試行錯誤した結果『焦げすぎず、日光もちょうどいい』一押しの遮光シートを紹介させていただきます。
セリアの遮光スクリーン 遮光率45%
こちらは遮光しすぎず適度に日を通すタイプ。ここ4年程ずっとこちらを使っています。ハトメが付いているので、棚に結束バンドで固定して使っています。
我が家の多肉植物の置き場は、夏の間は朝から13時くらいまで直射日光が当たってしまう場所なので、真夏はAM10時くらいの日差しでも遮光しないと焦げてしまいます。
こちらのセリアの遮光スクリーンにしてから焦げることも徒長することもなく夏をこせるようになりました。
置き場所も需要!
夏の暑い日差しは想像以上に色んなものの温度を上昇させてしまいます。多肉植物の置き場所も重要になってきます。
ベランダなどのコンクリートは温度が高すぎるため直置きは絶対やめましょう。棚を活用して多肉植物はなるべく高い場所においてあげましょう。
また風通し悪い場所は空気がこもり、蒸れの原因につながります。なるべく風通しの良い場所に置くか、サーキュレーターなどを用いて空気が循環する環境を作ってあげましょう。
多肉植物が弱ってしまう原因の一つに、置き場所が合わないという事は結構あります。日光不足、無風で空気循環がうまくいかない、暑すぎるなど原因は様々。うまく育たないなぁと思う時は一度置き場も見直す必要があります。
まとめ
今回は夏に弱い多肉植物を、どうやってこの過酷な夏を乗り越えるかのポイントをまとめてみました。
水やりのタイミングと、遮光の仕方で多肉植物の苦手な夏を乗り越えることができます。
住んでいる地域や日の当たり方など環境によって変えていくことは必要ですので、ぜひ自己流にアレンジを加えつつ過酷な夏を乗り越えていきましょう!
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