多肉植物の水やり問題!!真夏の水やり頻度は?みんなはどうしてる?
こんにちはikuです。前回は日光について書いたのですが、日光と同じくらい気になるのが水やりの頻度。特に真夏のこの時期は多肉植物の蒸れや焦げ、根腐れにも影響してくるので水やりのタイミングは非常に重要です。
今日は多肉植物販売店の店長や、自宅で上手に多肉植物を育てている、育成上手な方の水やり方法を聞いてみました。
多肉植物の基本的な水やりの目安は?
多肉植物は北アフリカや南アフリカ、その付近の乾燥地帯や高山地帯に生息している植物です。
雨が降らない乾燥する環境で生きているため、葉に水をためるように進化し、ぷっくりした水分をため込む姿になりました。
そのような性質から多肉植物は、ほかの植物より乾燥気味にそだてる必要があります。
多肉植物の水やり頻度は生育型によって異なる
多肉植物は生育期が『夏型種』『春秋型種』『冬型種』3つに分かれ、それぞれに生育期や休眠期があります。
水やりの頻度は生育期や休眠期によって変わってくるので、まずは品種の生育型を把握することが必要になってきます。
水やりの基本『生育期は水多め、休眠期は水控えめもしくは断水』
休眠期は10日に1回
生育期別に品種を分けてみました。
夏型種
・アガベ
・カランコエ
・コチドレン
・クラッスラ
・サボテン
・ユーフォルビア
・チランジア
・セダム
・パキフィツム
夏が生育期のこちらのグループ。冬は休眠し、春と秋の生育はゆっくりになります。生育適正温度は20度~30度。夏型ですが日本の猛暑はさすがに暑すぎます。
カランコエ属
春秋型種
・エケベリア
・セダム
・センペルビウム
・ハオルチア
・セネシオ
春と秋が生育期のこちらのグループ。夏は生育がゆっくりになり、冬は休眠に入ります。生育適正温度は10度~25度
エケベリア属 ピンクシャンペン
冬型種
・アエオニウム
・コノフィツム
・リトープス
冬が生育期のこちらのグループ。冬型ですが決して寒さに強いわけではありません。
生育適性温度は5~20℃です。春と秋はゆっくり生育し、夏は休眠します。
コノフィツム属
生育型に分けて管理すると、水やりのタイミングが分かりやすく育てやすくなりますね。
自分の育てている多肉植物の生育型を理解し、生育期・休眠期に合わせた水やりをしよう
多肉植物の水やり夏はみんなどうしてる?
生育期、休眠期に合わせて水やりをする目安はわかりました。しかし、育てる環境や多肉植物の状態や形により、水やりの頻度は変えていく必要もあります。
私の周りで多肉植物を育てている方たちは、どんな感じで夏の水やりをしているのか聞いてみました。
多肉屋店長①
ハウスのような環境だと蒸発する力が大きく働くから、3日おきくらいでお水を上げないとシワが出てきてしまう。
自分の多肉には苗を置く場所、品種で分けて水をあげてる。ロメオみたいな夏に弱い子は涼しい場所に置いて水はあまりあげない。
逆にカンテのような水を欲しがる子は、遮光下で一日中日の当たる場所で管理して1週間に1度はお水あげてる。
夏に弱い子は涼しい場所に置いて10日に1回程度。水が好きな品種は週一程度。
葉の柔らかさ、土の乾き具合をよく観察して水をあげるといいよ。
少なくても週1は水をあげるよ。ハウスは乾くのが早い。欲しそうにしている多肉にはあげちゃうね。発根してきている韓国苗はあげないと外葉が枯れてきちゃうし。
庭に扇風機がないので、日光が当たらない多肉植物にお水をあげてしまうと徒長するし蒸れてしまうからいいことがない。エケベリアなどは6月くらいからお水をあげてません。
でもあまりにもシワしわしてしまってる子には個別にあげたりしています。
セダムには晴れの日続きなら3日に1回くらいの頻度であげてます。表面が乾いていない、もしくは雨の日が続いているようならもちろんあげません。
このように話を聞いてみると、標準的な目安をもとに、皆さんそれぞれオリジナルの管理方法があります。
やはり多肉植物を扱う店舗などはハウス育成がメインなので、ハウスはやはり乾くのが早いのでしょう。頻繁にお水をあげているイメージです。
でも私のような軒下管理タイプは、ハウスとは違い、雨も入り込むし乾きも遅い。扇風機もつかっていないので、間違いなくハウスと同じ感覚でいたらだめだなと思いました。
多肉屋ベテラン店長が『それぞれの環境が違うけど、大切なことは毎日の観察だよ』と言っていました。
確かに水を切っている友達も、毎日観察してあまりにもシワッとしてきている子には個別にあげると言っていたし、ほかの多肉屋店長も発根が始まってる韓国苗にはお水あげないと枯れちゃうからと言っていました。
育成上手な方たちが共通して行ってることは『毎日の観察』でした。
必要なのは毎日の観察。そしてそれにあった個別の水やり対応
多肉植物が出す水が欲しいのサインは?
多肉植物が出す水が欲しいサインを毎日の観察によって、見極めるのがポイントだということが分かりました。
基本的には水やりのタイミングは①土が乾いてから②葉がシワッとしてきたらと言われています。
しかし①の土が乾いても葉のハリツヤがあればまだ上げなくても問題ありません。
土が乾ききっていて、葉がシワッと痩せてきた時が水を欲しがっているサインです。
日本の夏場は湿度も高く空気中に水分がある状態です。乾燥地帯で育つ多肉植物にとって、空気中のその水分だけでも十分生きていくことができます。
苗の状態をよく観察して葉がシワッとしてから水をあげよう
日中は水やり絶対にダメ!!夏場の水やりは夕方に
夏場の水やりで特に気を付けてほしいのが、一日の中で水をあげる時間。一日の中でも気温が下がっていく夕方~お水をあげるのがベストです。
朝または日中にお水をあげてしまうと、そのあとの日光により土の温度がグングン上昇します。そして湿った土が熱くなり根っこが煮えてしまいます。そうすると根腐れして気が付かないうちに苗が痛み一気にぽろぽろと葉が落ちるということにもなりかねません。
夏の水やりは夕方から夜にかけてあげよう!
休眠期の水やりは多肉植物にとって負担に
植物は根から水を吸収し、体全体に行き渡らせます。そのタイミングが最も生長が促される時です。休眠期の多肉植物は眠っている状態。眠っている時期に水を与えて生長を促されるのは苗にとって負担になります。
休眠期の多肉植物はなるべく水を控えて休ませてあげよう
多肉植物の水やりの仕方
水をあげるときはたっぷりと
お水をあげるときは、鉢の底穴から水があふれ出るようにたっぷりとあげましょう。たっぷりとあげたらしっかりと乾かす。メリハリのある水やりが上手に育てるコツとなってきます。
土の中までまんべんなく水が循環することにより土中の酸素も入れ替わり根っこも丈夫に育ちます。
メリハリのある水やりが上手に育てるコツ
生長点に水がたまったまま日光に当たると危険
水やりをした後、多肉植物の中心点に水がたまったままの状態で日光にあたると、水の部分が煮えてしまい、そこから生長点や葉が煮えてしまうことがあります。
風の強い夕方の日に水をあげるか、ブロアーなどで水飛ばしをしてあげると防ぐことができます。
多肉植物の葉に水がたまった状態で真夏の日光に当たると煮えてしまう
まとめ
- 生育型を把握して生育期は水多め、休眠期は水控えめもしくは断水でそだてよう
- 夏の水やりで大切なことは毎日の観察とそれにあった個別の水やり対応
- 水やりは苗の状態を確認してシワッとしてからお水をあげよう
- 夏の水やりは夕方にしよう
- 多肉植物にお水をあげるときはたっぷりと。メリハリが大切
- 生長点に水がたまったまま夏の日光に当たると生長点が煮えてしまう。
お水のやり方を基本に戻って見直してみました。自分の水やりが適当だったことに猛反省中です。水やりの知識を頭に入れると多肉植物の管理の仕方も必然的にかわってくると思います。
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